状況認識とは、
「あるがまま」に現実を捉え、環境変化の「兆し」に気づくチカラ
環境変化の激しいビジネスの世界で生き残るには、「変化の兆し」を早い段階で捉えることが不可欠です。そして、素早く仮説的に「打ち手」を検討して、繰り出します。
もちろん、未経験の事柄に対して手探りで構築した打ち手ですから、実践の中で「多数の思惑ちがい」が発生します。これらの事実(ファクト)を大急ぎで収集し、当初の打ち手に「軌道修正」をかけて行きます。
この「仮説の打ち手 → 実践 → ファクト収集 → 打ち手の軌道修正 → 実践 → ・・」のサイクルを高速テンポで回す敏捷性(アジャイルさ)が決め手になります。
そのための基盤となるのが「状況認識」のチカラです。
目の前の事象(しかも、小さな変化)に気づける能力。事実と解釈を的確に切り分ける能力。観察すべき対象に意図的に注意を向け続ける能力・・。これらのスキルが統合されたものです。
しかし現実には、「過去からの習慣やしがらみで、観察の目が曇ってしまう」「慣れや慢心で、注意や集中が途切れてしまう」「思い込みや固定観念で、判断が先走ってしまう」などが日常茶飯事です。
「誤った状況認識」による打ち手は、不幸な結果をもたらします。環境変化への適合に失敗します。
事実(ファクト)の発生を素早く発見する「五感センサー」と、色眼鏡や囚われを排除して観察を続ける「客観マインド」。そのような”気づきを深める組織カルチャーが、ビジョン実現への歩みを確かなものにする源泉であると考えています。