中小企業の健康経営


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勝ち残る中小企業の着眼点:ウェルビーイング職場

「社員のウェルビーイングが、高いパフォーマンスに不可欠」と一般論としては理解していても、自社の改革での実践となると躊躇してしまう現実があります。
 
新しい時代のビジネス環境でのパフォーマンス発揮の考え方や、新しい自社のあり方の具体的イメージを描く作業が、経営者としての決断の第一歩です。
 

ウェルビーイング戦略
 
<目次>
1)デジタル時代の行動モデルへ
    ・ 仮説→検証→軌道修正の「俊敏性」がカギ
    ・ 高い負担やストレスな仕事のスタイル
2)ウェルビーイングへの気遣いを組織文化に
    ・ 視野に入れたいカルチャー変革
    ・ 中小企業の経営者にチャンス到来
3)ウェルビーイングな職場に、人材は集まり成長する 
    ・ 人材獲得/成長/流出防止の中心施策
    ・ 現実論で戦略を描く

1)デジタル時代の行動モデルへ

・仮説→検証→軌道修正の「俊敏性」がカギ

変化の兆しに臨機応変に対応する「変化適合型」の行動モデルが、今後の人材に求められます。決まったことをきっちりと実施する「計画遂行型」だった従来とは、大きく異なるものです。
 
変化が激しく、不確実性が高く、複雑で、曖昧模糊としたものが、デジタル革命時代のビジネス環境です。正解が不明な中で、仮説的にアイディアを構築し、実践を通じて検証し、状況に合わせてアイディアを軌道修正しながらパフォーマンスを発揮しなければならない世界となっています。
 

・残念ながら・・・高い負担やストレスな仕事のスタイル

常に状況が変化し続ける・・そういう世界では、会社も個人も成長して成果を上げるためには、俊敏性(アジリティ)の能力に磨きをかける必要があります。現状への問題意識を高め、いつもの思考パターンを捨てる勇気を出し、新しい取り組みに精力的に挑戦するスタイルへと脱皮することが求められます。
 
これまでとは比較にならないスピード感と情報量が押し寄せてきます。その環境で働く社員への肉体的・精神的な負荷やストレスが半端ないものであるのは、容易に想像できます。

2)「ウェルビーイングへの気遣い」を組織文化に

・視野に入れたいカルチャー変革

デジタル時代の新しいビジネス環境でパフォーマンスを最大に発揮する会社となるためには、それに適した組織文化(カルチャー)となっている必要があります。
 
自分と仲間のウェルビーイングに気遣い、イキイキと好調に仕事に打ち込めるコンディションを大切にする会社になれるかどうかが、パフォーマンスを左右するのです。
 
日々の仕事に取り組むにあたって、互いの「快調コンディション」を大切にする雰囲気に溢れる会社へ・・・。その実現には、経営者の強いリーダーシップが不可欠なのは、言うまでもありません。
 

・経営者にチャンス到来

自分の持てる潜在力をフルに発揮し、将来の夢に向けて自己成長を続け、会社の中で価値ある存在であると実感したいと思うのが、人として自然なことです。そのような環境と機会をもたらしてくれる会社へは、高いエンゲージメントを持ちます。
 
また、テレワークが広がることで、仕事と生活の境目が曖昧になっていきます。仕事のパフォーマンスも、ライフスタイル全体の中で考える必要が高まっていきます。
 
経営者としては、社員一人一人のポテンシャルを引き出し、チームとしてのチカラへと昇華させるチャンスを見逃すことができないはずです。

3)ウェルビーイングな職場に、人材は集まり成長する

・人材獲得/成長/流出防止の中心施策

目指すところは、イキイキと好調なコンディションで社員が働ける「ウェルビーイング職場」です。「社員を甘やかす」というニュアンスで捉える、従来型発想の経営者がいるかもしれません。着眼点へ乗り変えることが、経営者として不可欠です。
 
これはまさに、「人材パフォーマンス強化の基本戦略」を描く取り組みです。採用から退職までの人材パイプラインの全体を見渡した検討を行います。会社のビジョン実現を加速する鍵なので、避けて通ることはできません。
 
ハッピーですこやかな職場づくり・・。綺麗事ではなくて、社内の人材が潜在力を発揮して社業を発展させるための現実的で最重要な課題となるはずです。
 

・現実論で戦略を描く

イキイキ好調なコンディションと持続可能なライフスタイルを支えてくれる職場であることを実感することで、人々は「ベストな自分」を開花させてパフォーマンスを発揮するのです。
 
そのような才能豊かで、エネルギッシュで、結束力の高い社員が集まった「チーム」こそが、顧客や市場を掴むことができるのです。
 
これは単なる考え方(コンセプト)というものではなく、各種の調査データから明らかになった実態として現実のものです。
 
自社の経営者として確認しておきたいことは、次の一点です。
 

『一般論の考え方が、わが社に当てはまるのか?』

 
自社の人材の実態を把握し、具体的な問題点とその解決方法の仮説を組み立てる。綺麗事ではなく、現実論に立脚した組織戦略の練り込みが急務です。


自社の組織の中に「ウェルビーイング」の考え方を取り込むことで、本当に得をするのか・・・。これを検討することなくして、健康経営を前に進めることはできません。最終的には、しっかりと金額換算しての戦略評価へとつなげることが不可欠です。
 
とはいえども、一般論としてのウェルビーイングの考え方について情報収集し、考察を重ねることは経営者として大切なスタンスです。